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モノを作っている会社(メーカー)には、総務、マーケティング、技術開発、生産、宣伝、営業、顧客管理のようにいくつかも部門に分かれている。
一応、たに農園も米や野菜なりを生産して、販売しているのだから、上記のような業務を遂行しなければならない。どんなニーズがあって、どのような方法で生産するのがベストなのか考えて、必要な資材を調達して、愛情込めて育てて、メディアを駆使して(?)宣伝して、商品の説明をして、販売して、買っていただいた方にアフターケアをして、お金の計算をして、などである。やってることは、それほどメーカーと変わらない。
ただ、それを2人でやらなければならない。圧倒的に人手不足なので、嫌いな業務には時間を割かなくなってくる。
ウチで今一番足りていないのは、宣伝などの営業だと思う。 やってることと言えば、HPを作ったくらい。少し上手に作れるようになったせいか、作ったものが売り切れないときが出てきた。売る前にモノが傷んでいくのは悲しい。
そこで、これを読んでいただいている方、そう、そこのあなた!お願いです。たに農園を宣伝していただきますよう、お願いします。ネットが発達した今、クチコミこそ最強の宣伝ツールだと思います。お試し米・野菜セットも検討してます。お知り合いの方を紹介していただきますよう、お願いします。
今日も写真とは関係ない内容。今日は今年初めて作った品種、ミルキープリンセスの話し。
一言で言うと、もちもちした食感が特徴。「低アミロース米」とも言われている。大雑把に言うとモチ米とうるち米のアイノコ。
炊きたての白米はモチモチしていておいしいですが、冷めてからもモチモチしていておいしいので、お弁当に最適。
モチの性質が混ざっているせいか、玄米なのにものすごく柔らかくてものすごく甘い。「玄米に挑戦したいんだけどちょっと…」と悩んでいる人には本当におすすめ。
別の使い方としては、今食べているお米に3割ほど混ぜると、そのお米の特徴を残しながら、食味と粘りが加わり、全然違った食味になります。
ぜひ一度お試しください。700円/kgです。
食品の偽装事件が増えてます。赤福、船場吉兆、白い恋人、ミートホープなどなど。
正直、同じ生産者の立場からすると、偽装する気持ちもわからなくもありません。工場という密室で作っているんだから、内部告発がない限り、見つかる訳がないと思ったのでしょう。
ウチも農薬をかけようが、除草剤をかけようが、遠く離れたお客さんにバレる訳がないと感じることがあります。あまりの虫の被害の多さに何度かけようと思ったことやら…。(思っただけで、一度もかけてません)
けど、ウチは一切嘘はついていません。偽装を起した食品会社とウチの違いは何でしょうか。それは、お客さんとの距離だと思います。ウチの米や野菜を買ってくれている人は、主に知人や知人の知人です。農薬をかけたくなる気持ちを堪えられるのは、「あの人(お客さん)に嘘はつけない」という気持ちです。
偽装を起した食品会社の人も、中国で野菜を作っている人も、どこの誰がその商品を食べるのかはわかりません。だから、偽装したい気持ちを抑えることができないんだと思います。
そういった観点からも、お客さんと生産者のうちが、まさに「顔の見える関係」で繋がっているのは、とてもいいことだと思います。
追伸 最近、HPを通じて注文してくださり、まだお会いしたことがない方、ぜひ一度遊びに来てください。
先日、有機農業を目指す夫婦が来た。これから、埼玉周辺で修行して、修行が終わったら独立の地を探すそうだ。雑誌でウチのことを知ったらしい。雑誌に載るというのは、こういう効果もあるのかと驚いた。がんばって欲しい。できれば伊豆に来てもらいたい。
その夫婦に、「これからの有機農業はどうなると思うか」と聞かれた。現状としては、①僕のような有機農家が珍しくも何ともなくなってきた。また、②国の政策として有機農業が推進され始めてきた。
そうした状況をかんがみると、①有機農産物の差別化と②有機農業の産地化が進むと思う。
①有機農家が増える→有機農産物が珍しくなくなる→上手く付加価値をつけることに成功した有機農産物が生き残る。付加価値とは、テレビや雑誌に取り上げられたり、インターネットを上手に使ったり、高級レストランとタイアップしたり、つまりお客さんに商品+αを提供することによって、お客さんの満足度を飛躍的に上げることだろうか。
今の僕は、そうなってバンバン稼ぎたい気持ちと、地道に食味だけで勝負したい気持ちと、マスコミに取り上げてもらいたい気持ちと、食べてくれた人のクチコミで広がって行きたい気持ちと、名もなき百姓として地味に生きて行きたい気持ちと、そんな気持ちが入り混じっている。
②国の政策として有機農業を推進→有機農業の産地化が進む→産地は栄える、産地じゃないところは…。南伊豆町は絶対的に産地にはなり得ない。これには不安が募る。解決策が思い当たらない。まずは伊豆のいいところと悪いところをもう1度、拾い直してみよう。それからどうするか考えよう。もちろん、伊豆から離れることはないという前提で。