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南伊豆は、山林に囲まれていて落葉樹が多く、年間を通じて湿潤なので、シイタケを作っている人も多いようです。
ウチもいつかはシイタケをと思っていたところ、「山の木を切ったから持って行っていいよ」と言ってくれる人があり、軽トラ一台分の原木となる木をゲットし、さっそくシイタケ栽培の準備をしました。
シイタケづくりはまず、原木となる落葉樹の丸太に菌を埋め込むことから始まります。
木を1mくらいの長さに切りそろえて表面に深さ3cmの穴を開けます。そこへシイタケ菌の種(菌が繁殖している木片)を打ち込みます。それを木蔭に並べておくと次第に菌が原木の中で繁殖して1年後にシイタケが発生します。
早く来るといいな、シイタケ生活。
という文章を書いたのが、1年前の3月末。ちょうど1年が経ち、先日シイタケが取れました。採れたてシイタケ。めちゃくちゃみずみずしかった。美味かった。
例のごとく、売るほどは作ってないので、食べたい方は食べに来てください。
毎日、3度の食事を家で食べている。
毎日、3度の食事を家で作っている。
毎日、3度の食事の後片付けをしている。
ものすごい作業量だ。1日あたり、食事の準備で1~2時間、食事で1~2時間、後片付けで1時間。
ただ、田畑に行けば食材はタダで手に入るんだから、外食したり弁当を買ったりする理由がない。
外食したり弁当を買えば準備と後片付けの2~3時間が削減できるが、忙しいからと言ってコンビニ弁当で済ますようでは、本物の農家とは言えない。(勝手にそう信じてるだけだが)
もしかしたら、食事も農家の仕事の1つなのかもしれない。
もしウチが昔から代々続いているの農家だったら、家にオバアが居て毎日食事と家事をやってくれる。それは立派にオバアの仕事になってるし、他の人が3~5時間分も仕事ができる。(まあ、そんなに働きたくないけど)
農家と食事。
奥が深い…。
今度畑で行き会うオバアに聞いてみよう。
ここ南伊豆町ではイノシシは田畑を荒らす害獣だ。
この冬に、ワナにかかったイノシシを4頭ほど解体した。
いつも、平日の昼間に、ボスから「オリに入ったから、さばくの手伝って」という電話が突然かかってくる。
いつオリに入るかわからないんだから、突然なのは当たり前なんだけど、いつも驚く。
「平日の昼間に山の中でイノシシをさばく」
こんなことをするなんて思いもしなかった。
平日の昼間に山でイノシシをさばいている自分に驚く。
それがイヤだとかじゃなくて、むしろ面白い。
どこで農業をやろうか迷っていたときに、南伊豆なら思いもしない人(芸術家や料理人など)に会えたり、思いもしないことが体験できるんじゃないかと思い、農業に向いているとは言い難い中山間地を選んだ。
地域住民のために、イノシシを捕獲している人に出会い、それを手伝う。たぶんあと何回かやれば1人でも出来るようになる。
そんなこと思いもしなかった。思いもしなかったことを体験できてHAPPYだ。人生って素晴らしいって思った。
追伸 解体の様子や解体してみて感じたことなどは、いずれ書きます。