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稲穂がお米になりました。ここまで来てようやくホッと出来きます。ホッとすると同時に感謝します(感謝するように心掛けています)。お米と田んぼとカミさんと手伝ってくれた人と見守ってくれた人と近所の人とお陽様と地球に。
僕は今田んぼや畑を耕作しています。僕が耕作する前までは他の誰かが耕作してました。もちろんその前は他の誰かが耕作してました。僕は2年ちょっとしか耕作していません。
田畑は一年でも耕作しなくなると、元に戻すのにものすごい労力が必要になります。ここではすぐに草が生え、木になり、林になり、山の一部になります。耕作していると、草刈りや畦の管理、害獣対策など様々な管理が必要です。
今、この田畑から様々な恩恵を受けているのは、自分達の労働の対価ではなく、お日様などの偉大なる地球だけでもなく、僕が生まれるず~っと前から誰かが耕作してくれていたおかげなのです。いろんなものに支えられてるから、百姓をやっていられるんだと感謝しながら、新米を食べてます。
就農1年目は育てている野菜が愛おしくて仕方ありませんでした。マメに雑草を抜いたり、間引きしたり、害虫がいないか探したりしていました。
おかげ様で就農3年目を迎えました。栽培面積も増え、お客さんも増えました。今はどうやって手間をかけずに大量に生産するかということを考えるようになりました。確かに1年目よりきれいな野菜がたくさん作れるようになりました。それを栽培技術の向上というのかもしれません。
今では雑草を抜くのは雑草が生えないような段取りを取れなかったツケになってしまいました。間引きをするのは、正確に播種できなかったツケになってしまいました。害虫にやられるのは丁寧にネットを張ることができなかったツケになってしまいました。
大量生産と大量消費に基づく愛情のない製品が溢れている世の中がイヤだったことが、農業を始めた理由の1つだったはずなのに、ちょっと矛盾しています。
どこまで大量生産を追及し、どこまで手間と愛情を注ぎ続けるのか?
その時期ごとにちょうどいいバランスがあるだろうから、常にちょうどいいバランスを探すべく、常にグダグダと悩み続けることがいいんだろう。なんてことを昨日レタスを植えながらグダグダと考えていました。
10月の野菜セットは、さつまいも、(間引き)にんじん、がぼちゃor冬瓜、つる菜、空芯菜、ジャガイモ、ピーマン、伏見甘長、白玉粉です。後半はちょっと変わってくるかもしれません。
今回お送りするさつまいもは、掘りたてのものです。一般的に、さつまいもは貯蔵いておくことででんぷん質が糖になり、肉質・食味ともに優れた状態になります。しかし、掘りたてのものには、貯蔵したものにはない風味とホクホク感が楽しめます。これから数ヶ月間お届けしますので、サツマイモの味の変化をお楽しみください。
また、10月6日に稲刈りを行います。現時点では5~6名が参加していただくことになっています。興味のある方はご一報ください。