忍者ブログ
[1]  [2
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

       冬の伊豆の夕日

 

もう1回、「海のふた」から抜粋

 

============================

 

私のできることは、私の小さな花壇をよく世話して花で満たしておくことが

できるという程度のことだ。私の思想で世界を変えることなんかじゃない。

ただ生まれて死んでいくまでの間を、気持ちよく、おてんとうさまに恥ずか

しくなく、石の裏にも、木の陰にも宿っている精霊たちの言葉を聞くことが

できるような自分でいること。この世が作った美しいものを、まっすぐな目

で見つめたまま、目をそらすようなことに手を染めず、死ぬことができるよ

うに暮らすだけのこと。

 それは不可能ではない。だって、人間はそういうふうに作られてこの世に

やってきたのだから。

 

==============================

 

すばらしい文章です。

よしもとばななさん心から感謝と尊敬します。

 

僕が農業を始めた理由、

僕が無農薬で栽培している理由、

もこんな感じなんだと励まされました。

 

ありがとうございます。

 

PR

         海のふた

 

よしもとばななさんの「海のふた」。

ドラえもん色の表紙がとてもきれい。

 

伊豆のさびれた片田舎でかき氷屋さんを開業した女の子のお話し。

 

とても好きな本。

とても共感する本。

日常に疲れると読みたくなる本。

明日からがんばろうと思える本。

そんな本です。

 

 

好きな箇所の抜粋。

=============================

 夢をかなえるだなんだのと言っても、毎日はとても地味なものだ。

 準備、掃除、肉体労働、疲れとの戦い。先のことをかんがえること

との戦い。小さないやなことをなるべく受け流して、よかったことを考

え、予想のつかない忙しさを予想しようとしないようにし、トラブルに

はその場で現実的に対処する……。有線でいいチャンネルがなけれ

ば、自分でCDを編集して流しておく。面倒でも洗い物はていねいに

やっておく。麻のふきんは白く清潔に保つ。氷は少し多めにいつも注

文し、決してほかのものの匂いがつかないように管理する。「普通の

氷はないのかね?氷いちごとか」と百回くらい聞かれて「すみません、

そういうのはうちにはないんです」と百回くらい笑顔をつくる。そういう

細かいことにひたすら追われるだけだ。それがつまり、夢をかなえる

と世間で言われていることの全貌だった。

 ~ 中 略 ~

氷をけずり続けるというのは、ともて地味な作業だった。

しかしその地味さの向こうにあるものを、私は見つめ続けた。

==============================

 

農業もかき氷屋さんに負けず劣らず地味だ。

この本に出合えたこととこの本を紹介してくれ人と

この本を書いたよしもとばななさんとこの本の出版

に携わった人に感謝しながら、明日もがんばろうと思う。

 

 

食堂かたつむり

って本を読みました。

 

この本は、

主人公が

想いを込めて

愛を込めて

丹精込めて

様々な料理を作る物語です。

 

料理には料理人の、

食材には生産者の、

想いを込めて作ることの大切さを教えてくれる本でした。

(作者が料理人ではないので多少表面的な部分もあるのですが…)

 

ウチも

想いを込めて

愛を込めて

丹精込めて

野菜を作ろうと思いました。

 

皆さんも何かを食べる際には、作り手の想いを感じながら食べてください。

そして、作り手の想いを感じられるものを食べてください。

 

カウンター
*
忍者ブログ [PR]