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秋の夜長、農家の秋の夜はとても長い。
普段考えていることを文章にしてみよう。
20代のころは考えていることを言葉にしまくった。(居酒屋で)
30代になったら言葉にすることを止めた。
40代になったせいか、秋の夜長のせいか、文章にしてみたくなった。
こんなことを考えながら農業をやっている。
いい野菜を作る上で大切なことは「輪作」だ。
輪作とは、同じ種類の野菜を続けて作らずにいろんな種類の野菜を順番に作ること。
同じ種類の野菜を作り続けると、土の中からその野菜に必要な養分だけが欠乏したり、その野菜が好きな病害虫が集まってくる。
輪作と同じくらい大切なのが「輪たい肥」だ。
輪たい肥とは、同じ種類のたい肥を入れ続けるのではなく、いろいろな種類のたい肥を順番に入れること。
同じ種類のたい肥を入れ続けると、土の中で特定の微生物や特定の栄養分が増えてしまう。
輪たい肥にすると、土の中でいろんな種類の微生物が増え、いろんな種類の栄養分になる。
たい肥を入れる量も大切だ。
ある畑からジャガイモを1000kg収穫したら、1000kg以上のたい肥をいれる。
翌年その畑から小松菜を500kg収穫したら、500kg以上の違うたい肥をいれる。
収穫した分以上のたい肥を、種類を変えて順番に入れる。
我が家では、牛フン、米ヌカ、緑肥、ビール粕の4つのたい肥を使っている。
ここ数年、肥料やアルカリ資材(pHを調整する資材)は一切使っていない。
肥料計算やpH計算も一切していない。
にもかかわらず、そこそこいい野菜が出来ている。(と思っている)
輪作と輪たい肥のおかげかもしれないし、そうじゃないかもしれない(笑)
そんなことを考えながら、日々農業をやっている。