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田舎に住んでいると、「そりゃ、東京で暮らしたほうがハッピーだわ」と感じることが多々ある。
多かれ少なかれ、こっちに住んでいる人のほとんどがそう感じてるんだろう。
出て行ってしまった人がたくさんいる。
なので、この町は人口の1/3が65歳以上の方だ。
たぶん、こうした現象は日本各地で起こっているんだろう。
田舎で会社勤めをするのは、会社が少ないから難しい。
けど、農地がたくさんあるから、農業をやるのはそんなに難しくない。
けど、農業で食べていくのはとても難しい。
僕のような新参者がこの田舎で専業農家になれたら、
この町に若者が増えるんじゃないかと期待してしまう。
そんな現象が日本各地で起こればとてもいいことだ。
後に続く人が4合目とか5合目から登れるよう、僕は専業農家になりたい。
僕も諸先輩方のおかげでここにいるのだから。
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極力買い物をしない暮らしをしたいと思ってます。
買い物をしないから余計な包装や資材が要らない。
余計な包装や資材が要らないからゴミが出ない。
ゴミが出ないから地球に負荷をかけない。
ものすごくハッピー。
うちでは決して野菜は買いません。
その時期に畑から採れるものを食べます。
夏に白菜や大根など、冬にナスやトマトなどは食べません。
百姓なりたてのころは少し戸惑いましたが、
今では時期違いのものを食べたいとは思わなくなりました。
また、1個1万円のトマトより、自分で作ったトマトのほうがおいしく感じられます。
トマトを自分で作ると、ゴミが出ない上に、技術や知恵も手に入れられます。
田舎で農業をやるってことは、ものすごく奥が深くてものすごく楽しいです。
「どんな生活をしてるの?」「どんなスケジュールでやってるの?」
「何時に起きてるの?」「休みはあるの?」
って、よく聞かれます。
百姓は自営業なので、すべてのスケジュールを自分で決めています。
いや、百姓は自然が相手なので、天気や作物によって全てを決められていて、
自然や野菜達のペースに合わせて生活してます。
例えば、
週末だから休みなのではなく、雨が降ったから休みだとか、
稲刈りが終わってホッとしたから休みだとか。
例えば、9時-17時で働くのではなく、
忙しい時期は太陽と一緒に日の出から日の入りまで働くとか、
忙しくない時期は2~3時間しか働かないとか。
スローライフとかゆっくり暮らすとかではなくて、
季節や自然、天気、作物に合わせて暮らす、とても気持ちのいいペース。
こんな生活だから、どこまでが仕事でどこまでがプライベートなのか、わからない。
例えば、このブログを更新することは仕事ですか、それともプライベートですか!?
「なんで農家を続けているのか?」
農家になってから自分達のアイデンティティを探そうといろんな言葉を捜しました。
エコファーマー、地球に優しい農業、スローライフなどなど
どれも言葉ばかりが先行している気がして、自分には当てはまりません。
一番しっくりときたのが「楽しいから」です。
味にこだわって作ることが楽しいとか、
お客さんに「おいしかった」と言ってもらうことが楽しいとか、
食べたいものを作るのが楽しいとか、
今まで捨てていたものにちょっと手を加えて使えるようにすることが楽しいとか、
畑一面に作物が茂っていくのを見るのが楽しいとか、
近所で農業をやってるオジイやオバアに昔ながらのコツを聞くのが楽しいとか、
本を読んで米・野菜・ハチたちの生態を知るのが楽しいとか、
それをすぐ実践することが楽しいとか、
少しずつ百の仕事をこなせる百姓になってきているのが楽しいとか。
つまり農業が楽しいから農家をやっています
これからも楽しい農業をやっていきます。
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