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有機農業推進法ができて1年半ほどが経とうとしている。
今までの有機農業は一部の特異な人達が自己の信念に基づいてやってきた。
この法律の施行によって、民間と行政が一体となって有機農業を推進していくことになるらしい。
その準備段階として、全国に様々な組織が発足し、連携を進めているらしい。
こうした動きに関して、ウチには全く影響がない。ウチが小さいからなのと、この町が超中山間地の過疎地域だからだろうか…。
ただ、自分が属している業界の大きな流れは掴んでおく必要がある。
これから有機農業界がどうなっていくのか、考えると不安になる。
有機農家が増えると当然その形態も多様化してくる。
中には偉大なる先人たちが気付いてきた有機農業の理念なるものから、全く外れたことをやる人も出てくるかもしれない。
例えば、冬に灯油をガンガン炊いてトマトを作ることは有機農業の理念から外れているように思う。
生協が多様化したために、当初の理念からかけ離れた生協が現れたのと同じようなことが起こるかもしれない。
そんな心配をしても仕方がない。
ウチはウチでできることを地道にやるのみ。
なんで農業を始めたのか、なんで有機農業を選んだのか、そんな初心を忘れることなくやって行きます。
「消費者と生産者の顔の見える関係」という言葉をよく耳にする。
とてもいいことだと思う。
それを120%実践したいと思っている。
農業を始めて1年目は、知り合いにしか売りたくないと思ってた。顔の見える関係が大切だから。
2年目は知り合いの知り合いにまで広げてみた。さすがに知り合いだけじゃ行き詰ったから。
3年目はネット販売を始めたこともあり、全然知らない人から注文が来るようになった。顔の見える関係じゃなくなってしまうんじゃないかと心配してたが、そんなことなかった。
メールや商品のやりとりの中で、相手の人柄が伝わってくる。お礼のメールや手紙をいただくこともある。(ありがたい限り。)
こっちからは、商品やブログから人柄が伝わるといいなと思っている。
知らなかった人と商品のやりとりを通じて、顔の見える関係になる。すばらしい。いつか遊び(手伝い)に来てくれることを楽しみにしています。
レンゲの花が咲き始めました。チラホラとですが。例年より少し早いようです。
レンゲはすごいんです。
レンゲのすごさの1つ目は、ものすごいたくさんの蜜を出すことです。
小さな花がたくさん咲いているので、隣の花よりたくさん蜜を出さないとハチが来てくれない、つまり自分の遺伝子を残すことが出来ないので、我れ先にとこぞって蜜を出します。
この蜜があるから養蜂が成り立つと言っても過言ではありません。しかもレンゲの蜜はクセもなくて美味しいです。
レンゲのすごさの2つ目は、このレンゲの根・茎・葉・花には、お米が成長するために必要な肥料がたくさん含まれています。
なので、これをトラクターでそのまま土に混ぜ込んでしまえば(農業用語では「すき込む」と言います)、他に肥料をあげる必要がありません。ウチのお米はレンゲのみで育てています。
レンゲのすごさの3つ目。レンゲ祭りなるものがあるくらい、田んぼに咲き乱れるレンゲは美しいです。里山が緑に色づき始め、空は突き抜けるような青で、田んぼはレンゲの紫色。完璧な美しさです。
という理由で、レンゲさまさまです。あと1ヶ月くらいは咲き続けるはずです。