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農業にとって勉強は大切だ。
勉強の方法としては、
1.教科書・参考書を読む
2.近所のオジイオバアに聞く
3.1と2を頭に入れた上で自分の頭でシュミレーションする
4.カミさんと相談して議論する
1の教科書からは、その作物の特性について一般的なことを学ぶ。肥料はどれくらいなのか、どれくらいのPHが好きなのか、どれくらい水分が好きなのか、などなど。
2のオジイオバアからは、南伊豆特有の気候とその対応(台風対策や獣害対策)などを学ぶ。
3のシュミレーションは、とても重要。失敗しそうな要因を全て思い浮かべて、1つ1つ除去していく。1つでも思い浮かばない失敗要因があると、その作物は上手く育たない。上手く育つかどうかの大半は、種を播く前から決まってる。
4については、プライベートな問題なので省略させていただく。
農業にとって勉強は大切だ。
「この野菜をもっと保存が効くように加工できないものだろうか」、と野菜が売れ残るたびに思った。
例えば、きゅうりは1週間でダメになるが、ピクルスにすれば1年以上持つ。
そんな観点から、加工品に興味を持つようになった。
保存の効くカタチに加工すれば、売れ残ることを心配したり、焦って安売りしたりする必要がない。
加工品を作った時点で貯金した気分になる。
だから、加工品に興味を持つようになった。
加工の基本は、 ①乾燥(&製粉)、②塩漬け(or酢漬け)、③発酵だ。
①の乾燥(&製粉)は、天日や温風などで水分を飛ばして日持ちするようにする。切干大根、ドライトマト、それこそ米や大豆、麦、イモ類なども乾燥させている。
②の塩漬け(or酢漬け)は、塩や酢で野菜の細胞壁を破壊して水分含有率を下げることによって保存が効くようになる。
③の発酵は、奥が深い。様々な菌(カビとも言う)を利用して保存が効くようにする。乳酸菌、納豆菌、酵母、麹菌などから、ヨーグルト、チーズ、味噌、醤油、酢、酒などが出来る。
今年は③の発酵で遊んでみようと思ってる。大麦からビールを作ったり、米からドブロクを作ったり、大豆から醤油を作ったり。早く来い来い、農閑期(比較的農作業がヒマな時期)。
(酒税法の絡みにより、お酒を作るときはたに農園アメリカ支店で作ります。)
まだ大学生だった頃に知人の畑に行った時、植わっている作物を見て何が何の野菜なのか全くわからなかったことに大きな衝撃を受けたことは、今百姓になっている要因の1つです。
その衝撃と同じくらいの衝撃を、発酵食品に受けています。
日頃、何気なく当たり前のように食べている、味噌、醤油、お酢、かつお節、ヨーグルト、納豆、パン、漬物、日本酒、ビール、焼酎などは全て農産物を発酵させて作った食べ物です。
日頃、何気なく当たり前のように食べていますが、具体的にどうやって作っているのかはほとんど知らなかったことに気がつきました。
食品加工の基本は発酵だったということに気がつきました。
発酵とは微生物の働きによってデンプンや糖などの有機物が分解され、特定の物質を作る現象のことです。
発酵を利用することによって、ただの農産物が長期にわたり保存が利くようになったり、吸収しやすい形になったり、食生活を豊かにしてくれたりします。
今は農繁期なのでちょっと無理ですが、時間ができたら様々な発酵食品を作ってみようと思ってます。