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有機農業界では、僕のように農業をやるためにほとんど見ず知らずの田舎に行く人が全国的に増えている。
新規就農者は珍しくもなんともない。
中には東京ドーム10個分以上もの畑で野菜を作っている方、法人化して従業員を雇っている方、農業を志す若者に技術指導を行っている方、農家レストランを開店した方などなど、偉大なる諸先輩方がたくさんいる。
ほんの数年前までは「有機農業=食べていくだけで大変」で、こんなになるとは想像もつかなかった。
有機農業界は、有機農業者を増やすことに力を注いでいた第一段階から、様々な形態の有機農業者が現れる第二段階にステップアップしたと感じている。
新規有機農業者として、とても勇気付けられる反面、埋没しないよう必死でがんばらなきゃという危機感も感じる。
もっともっと勉強して、いろんな人に会って、がんばります。
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いろんなものを少しずつ作ってます。米、野菜、ハチミツ、加工品…。野菜は年間40種類ほど。
「よくそんなにたくさん作れるね」って言われます。いえいえ、大したことありません。失敗だらけですから。
例えば、かぼちゃが失敗して収穫できなかったとしても、たかが40種類のうちの1つですから。大したことありません。(心は涙)例えば、かぼちゃだけを作って生計を立てようと思ったら、絶対に失敗は許されません。
失敗しないために、ビニルハウスを建てて、土と肥料を買ってきて、土壌消毒して、病気を防ぐ薬をたくさん撒いて、害虫を殺す農薬をたくさん撒いて、という作業が必要になります。
そんな作業は楽しくなさそうです。そんなかぼちゃでは、胸を張って「うちのかぼちゃは美味しいです」って言えなさそうだし。
どんなに失敗しないように心掛けても、農業に失敗は付き物です。有機農業では必ず失敗します。そのリスクを軽減するのが、少量多品目なのです。有機農業と少量多品目は切っても切り離せない関係にあると思います。
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