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今月末でこっちに来てからマル3年になります。「石の上にも…」ではありませんが、嬉しい限りです。
この3年で一番変わったことの1つは、畑に行って驚くことが少なくなったことです。
就農当初は、
「うわっ、ここにあったはずのキャベツが草に負けて無くなってる!」
「うわっ、隣のおばさん、大根播いてる!」
「うわっ、あんなちょっとの雨で畑が湖になってる!」
「うわっ、さといもが全部いのししに食われてた!」
などと、農業とはこんなに心臓に悪いものなのかと思うような体験の連続でした。
おかげ様で、3年が経ち、ほとんどの作物を3回作るという体験を通じて、驚くことが少なくなりました。
「そろそろ草取りに行かないとまずいだろうなぁ」と思いながら畑に行けるようになったり、
「そろそろ大根の播種時期だからその準備にとりかからないとなぁ」とか、
「大雨が降りそうだから溝を掘って排水をよくしとこうかなぁ」だとか、
「ここはイノシシが出そうだから柵を張っておくか」などと、思えるようになりました。
こんな僕でも学習してます。
もちろん、それでも失敗は星の数ほどあります。けれども、何とか楽しく農業を続けることが出来ています。
就農前にいろいろと相談に乗ってもらったり、農業指導をしていただいた方に、「まだまだ半人前ですが、何とかこんな感じでやっています」と報告してみようかな、と思えるようになりました。
本当にありがとうございます。まずは、師匠の1人、「ムネさん」に手紙を書いてみます!
手元に自由に使えるお金が100万円ほどあったら、皆さんはどうしますか?
ちょっと考えてみました。
○ バイクを買い換える
○ ポールスミスのスーツを新調する
○ 最新の携帯を買う
○ こ洒落たレストランで食事をしてこ洒落たBarでお酒を楽しむ
○ ブルガリの時計を買う
○ イタリアのナポリのホテルで1ヶ月過ごす
○ 吉祥寺の古着屋でショッピング
などなど
いや~、考えてるだけでワクワクしてきますね。けど、実はこれらは全部第2希望。
本当の第1希望はこんな感じです。
○ 業務用の精米機が欲しい
○ 6畳くらいの冷蔵室が欲しい
○ 果樹を植える農地が欲しい
○ 機械を置く重機小屋が欲しい
○ しいたけ乾燥機が欲しい
○ 養蜂の道具を一流のものに買い換えたい
○ 中古でいいから2トン車が欲しい
などなど
全てが仕事関連でした。
今日農業用の資材を購入したのですが、「おいくらですか?」と聞くと、「まだ値段はわからない」との答えが返ってきました。
値段がわからないということは、この世界ではよくあることなので慣れてしまいましたが、最初は本当に驚きました。お金に余裕があるはずもない僕としては1円でも安いところを探したいのですが、そうは行きません。旧石器時代の貨幣経済なのかと錯乱した時期もありました。
どうも、この世界では「見積もりをとる」という行為や「A店とB店の値段を比較する」という行為は認められていないようです。見積もりをお願いすると、「見積もりをとるからには絶対買うんだろうな!」的な空気を感じます。
こうしたシステムで買い物をしなくちゃいけないのは、「農業」だからなのか、or 「南伊豆町という田舎」だからなのかは、まだわかりません。
けど、このシステムで買い物をしても、後からくる値段に目が飛び出るほど高かったことはありません。そのせいか、店に対する信頼が出てくるようになり、値段がわからなくてもそれほど気にならなくりました。
それがいいことなのか、よくないことなのかはわかりませんが、そんな日常でした。