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かなり本格的にシーズンが始まってきました。
ここ南伊豆では完全に春です。
農作業的には、冬野菜(大根や白菜)の片づけをしたり、春野菜(レタスやキャベツ)を植えたり、夏野菜(ナスやピーマン)の種を播いたりです。
景観的には、菜の花の黄色が綺麗だったり、早生の河津桜のピンクが綺麗だったり、観光客がたくさん来たりです。
もう春かよって感じです。
冬の間にやっておきたかったこと(機械をメンテナンスしたり、お米や野菜のための竹を山に切ったり)がほとんど進んでいません(涙)…。
追伸
おかげ様で、近頃注文をたくさんいただくようになりました。
大変有難いことなのですが、私達の事務処理能力が非常に低いため、お客様にご迷惑をお掛けすることが続いています。
もしお届けした商品等に手違いがありましたら、ご一報いただきますようお願い申し上げます。
先週末上京したついでに、ロハスやスローライフやオーガニックなどをうたい文句にしているレストランやカフェやイベントなどに行ってきました。
「こだわりの生産者からの野菜です」
「地球のことを考えましょう」
「このコーヒーはフェアトレードです」
そんなフレーズがあふれていて、
お店自体もそこで働いている人もとても綺麗で、
こだわりの食材で作った食事も飲み物もとてもおいしくて、
来ている人もとてもオシャレで、
なんだかそこにいるだけで地球にいいことをしている満足感を得てしまうような場所でした。
にもかかわらず、何かが違うと感じてしまいました。
何か、こう、違和感を感じるというか、居心地が悪いというか…。
僕は百姓なので普段畑に出て地べたに這いつくばって種を播いています。
冬の北風に耐えながら、
夏の汗地獄に耐えながら、
害虫・雑草・害獣(イノシシやアライグマなど)と闘いながら
野菜を育てています。
「どうしたらもっと土がよくなるか」
「どうしたらもっと上手に作れるようになるのか」
「どうしたらもっと効率よく作業ができるか」
「どうしたらもっと美味しくなるか」
頭の中はこんなことだらけで、食事中の夫婦の会話もこんなことだらけです。
ロハス的なオシャレ感とは全くの別世界です。
ある意味もっと地味でもっと孤独です。
けど、農業ってそういうものだと思います。
やっぱり、ウチはウチで年賀状に書いた信念を貫こうと思います。
「今年は農業ブームに流されることなく、
まっすぐに田畑と向き合い、
伊豆の大地に根を張っていきたいと思います。」
追伸 オバマ氏の所信表明演説に触発されたようです(笑)
もみがら(稲の実の外皮。籾米をついて玄米を得たあとの殻。)を炭にしています。
煙突の下には金属の箱があってその中で木を燃やしていて、その熱でもみがらを炭にします。
もみがら燻炭(くんたん)です。
たまたま見つけたネット上のサイトによると、
「孔隙が多く、保水性・通気性の確保に役立ち、微生物の棲みかとなって、土の微生物相を豊かにする。ケイ酸分やミネラルが豊富で、作物の耐病性を高める効果もある。」そうです。
農家レベルの言葉で言うと、
もみがら燻炭を入れると
土が良くなって、
微生物が増えて、
病気が減ってるような気がします。
田んぼで米を作るうえで必ず出てくる「もみがら」を使ってこんな優れたものを作り出す。
これが循環型農業ってヤツです。
このブログを始めて1年半ほど経ちます。
「また無駄な情報を世の中にたれ流してしまった…」という罪悪感を感じることが少なくなってきた今日この頃。
「今日は何を書こう…」と頭を悩ますことなくスラスラ書けるようになった今日この頃。
「ブログ見てるよ」と言われると嬉しくて恥ずかしい気持ちになる今日この頃。
ウチの農産物を買ってくれている人達に「こんな人間が、こんなことを考えながら、こんな風に作ったものです」ということを伝えたくてこのブログを始めました。
もちろんその目的は変わることはないのですが、最近はブログを見てウチのことを知る方が増えています。
ブログを見てたに農園に興味を持っただとか、
ブログを見てたに農園の農産物を買ってみようと思っただとか、
ブログを見てたに農園に援農に来てみようと思っただとか
などなど
ブログを通じていろんな人と出会うことが多くて、このブログは当初の目的以上にいい仕事をしてくれてます。
感謝。