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農家になった理由の1つ、「踏込み温床(ふみこみおんしょう)」です。
ナス・ピーマン・トマトなどの夏野菜の発芽の適温は25度ぐらいで、本来は5月上旬が種まきの適期です。
けど、それでは収穫時期は8月になり、長期間収穫することができません。
そこで、2~3月に種を播いて5月ごろに畑に植えて長く収穫したいので、この時期を人工的に暖かくしてあげるのです。
その暖かくしてあげるための仕組みが踏込み温床です。
落ち葉と米ぬかとおからと鶏ふんなどの材料を広さが1坪、高さが90cmほどの箱の中に水と一緒に入れます。
その際に上から踏みつけるので「踏込み」です。
そうすると、中の材料が発酵することによって中心部が60~70度ぐらいになり、上部は2月なのに春の温度がキープされるのです。
暖かいから「温床」です。
今ではサーモスタット付きの電熱線が安く売っているのですが、踏込み温床があれば電気は要りません。
そのうえ、踏み込んだ材料が翌年の育苗用の床土(ナスやピーマン・トマトなどの苗を育てるための土)に利用できます。
落ち葉を拾う際に山を掃除して、暖かくて、電気が要らなくて、翌年の床土になって、と1石4鳥です。
こうした循環の仕組みを自分で作りたい、と思ったことが農家になった理由の1つです。
うちの野菜はオーダーメイドです。
注文いただけば青いジャガイモや四角いキャベツが作れる訳じゃないけど、
種を播いたときにはこの野菜たちの行き先はほぼ決まっています。
「お客様がこれだけいるからこの野菜をこれだけ作る」
という風に逆算して畑をまわしていくことができます。
この仕組みだと、
作りすぎてしまって破棄することや
鮮度が落ちてしまうからと言って買い叩かれることがありません。
ウチにとっても
地球にとっても
とてもありがたいことです。
最近は、HPなどから単発便の申し込みをたくさんお受けするのですが、
こうした理由から、たに農園では定期契約便をお薦めさせていただいております。
4月からのリニューアルでは、定期契約のお客様にメリットがあるような仕組みを検討しています。
お客様から
「1~2人家族用のセットを作って欲しい」
という要望をたくさんいただいています。
そんなこともあって、
4月のリニューアルに向けて、
アンケートを実施したり、
ヒヤリングをさせていただいたり、
頭をひねったりしています。
先日、どんな風にリニューアルするのかを夫婦で話していました。
夕飯の時から夜12時くらいまでずっと議論してました。
(ケンカじゃないです、議論です)
会社員だったとき、
「食事の時まで仕事の話しをしたくないよな」
とか
「酒の席でまで仕事の話しをしたくないよな」
とか言ってたのを思い出しました。
今は
食事の時も
酒の時も
遊んでる時も
朝起きてから夜寝るまで
ほとんど一日中
365日
仕事のことを考えています。
夫婦の話しも仕事の話しが大半です。
こないだのように、夕飯から深夜12時まで夫婦で議論しても何の苦にもなりません。
むしろ、楽しいくらいです。
「いや~、こりゃいい仕事に就いたもんだ」と思います。
こんな感じでリニューアルを検討してますので、もう少しお待ちください。
こんな風にして欲しいというリクエストも、引き続き募集中です。
たに農園では、「消費者と生産者の顔の見える関係。」っていうのを大切にしています。
お客様がたに農園の農産物を手にしたときに、
●まるで自宅の裏庭で採れたように新鮮で、
●まるで田舎の親戚から送られてきたような親しみがあって、
●生産者の人柄や考えていることなどを知っていて、
●これらの農産物が自然や季節の中で生育している様子を思い描くことができて、
●より愛着をもって食べてもらえるように、
●より楽しんで食べてもらえるように、
●よりハッピーな時間を過ごしてもらえるように、
そんなことを大切にしたいと考えています。
なので、自然食品店や有機食材配達業者や卸業者とのお付き合いは控えさせていただいています。