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久しぶりの投稿です。
おかげ様で元気に農業をやっています。
新型コロナの影響で春のキッチンカーイベントは全て中止となりました。
我が家の収入には大ダメージでした。。。
一方、農業については、緊急事態宣言以降、注文が増えています。
たに農園史上最も多い注文を受けています。
とはいえ、野菜を増やそうと思っても
種を播いてから2か月ほどしないと収穫できないので、
そんなに増やすことは出来ないのですが。。。
また、緊急事態宣言以降、保育園の登園を自粛せざるを得なくなり、一日中子供が家にいます。
畑に連れて行ってるのですが、全く仕事が進まずに精神的に疲れる日々です。。。
こんな世の中で仕事を続けられることに感謝しながら、農業の尊さを実感する日々です。
さて、今年の2月に日本有機農業研究会から依頼を受けて原稿を書きました。
活動に参加している訳ではないのですが、若い頃(農家になりたかった頃)、全国各地の会員の畑を見せてもらったおかげで、農家になれました。
かなりのエネルギーを費やして長い文章を書いたので、こっそり掲載します。
お時間のある時に読んでみてください。
秋の夜長、農家の秋の夜はとても長い。
普段考えていることを文章にしてみよう。
20代のころは考えていることを言葉にしまくった。(居酒屋で)
30代になったら言葉にすることを止めた。
40代になったせいか、秋の夜長のせいか、文章にしてみたくなった。
こんなことを考えながら農業をやっている。
いい野菜を作る上で大切なことは「輪作」だ。
輪作とは、同じ種類の野菜を続けて作らずにいろんな種類の野菜を順番に作ること。
同じ種類の野菜を作り続けると、土の中からその野菜に必要な養分だけが欠乏したり、その野菜が好きな病害虫が集まってくる。
輪作と同じくらい大切なのが「輪たい肥」だ。
輪たい肥とは、同じ種類のたい肥を入れ続けるのではなく、いろいろな種類のたい肥を順番に入れること。
同じ種類のたい肥を入れ続けると、土の中で特定の微生物や特定の栄養分が増えてしまう。
輪たい肥にすると、土の中でいろんな種類の微生物が増え、いろんな種類の栄養分になる。
たい肥を入れる量も大切だ。
ある畑からジャガイモを1000kg収穫したら、1000kg以上のたい肥をいれる。
翌年その畑から小松菜を500kg収穫したら、500kg以上の違うたい肥をいれる。
収穫した分以上のたい肥を、種類を変えて順番に入れる。
我が家では、牛フン、米ヌカ、緑肥、ビール粕の4つのたい肥を使っている。
ここ数年、肥料やアルカリ資材(pHを調整する資材)は一切使っていない。
肥料計算やpH計算も一切していない。
にもかかわらず、そこそこいい野菜が出来ている。(と思っている)
輪作と輪たい肥のおかげかもしれないし、そうじゃないかもしれない(笑)
そんなことを考えながら、日々農業をやっている。
秋の夜長、農家の秋の夜はとても長い。
普段考えていることを文章にしてみよう。
20代のころは考えていることを言葉にしまくった。(居酒屋で)
30代になったら言葉にすることを止めた。
40代になったせいか、秋の夜長のせいか、文章にしてみたくなった。
できるだけ自分や友人が作ったもので暮らして行きたい。
食べ物については、できるだけ自分で生産したい。
米・麦・大豆・野菜・調味料・玉子・パン・麺類・飲み物。。。
自分で作れないものについては、友人が作ったものを食べたい。
ビールはアサヒやキリンではなくロコビアを飲みたい。
日本酒は白鶴や月桂冠ではなく寺田本家を飲みたい。
お菓子はロッテやカルビーではなくかのんや手作りお菓子を食べたい。
外食する時はチェーン店ではなく個人経営者のお店(たに農園の野菜を使ってくれているお店)で食べたい。
スーパーで販売されている大量生産が前提のものを買わない暮らしをしたい。
家の修理・修繕・リフォームについても、できる限り自分でやりたい。
自分で出来ないものについては、大手リフォーム会社ではなく個人経営の友人にやってもらいたい。
だから日曜大工が好きだし、できないことはハコヤにやってもらいたい。
車についても、トヨタや日産ではなく、友人が作った車に乗りたい。
誰か作ってくれないかなあ。
服については、食→家→車→服の最後尾になってしまう。
あまり興味がないせいか、ユニクロである程度満足できてしまう。
友人が作った服じゃないと気が済まないような人間になりたい。
そんなことを考えながら日々暮らしている。